非接触型の温度計センサーの原理と仕組み

物体の温度を測定する温度計センサーを大きく分けると、接触式と非接触式の2種類が存在します。

接触式は測定をしたい物体に直接触れさせることで温度を測定します。これに対して非接触式は測定したい物体に触れる必要がなく、少し離れた場所から表面温度を測定することができます。非接触式の温度計センサーの原理ですが、物体を構成する原子や分子は熱によって振動しています。振動する原子からは、空間に赤外線を放射されます。赤外線とは、可視光線と電波の間の波長を持つ電磁波です。熱によって振動する原子から放出される赤外線の波長のピークは、温度によって決まります。カメラを利用して物体が放出する赤外線のピークを調べれば、数度以内の精度でその物体の表面温度を算出することができます。

非接触式の温度計センサーを活用すれば、測定したい使用に触れずに短時間で温度を調べることができるというメリットがあります。非接触式の温度計センサーで身近なものでは体温計があり、空港や各種施設に出入りする人の体温を測定する目的で使用されています。体温以外にも高温に溶けた金属とか、地球から遠く離れた天体の表面温度を観測する目的でも用いられることがあります。非接触型の温度計センサーがあれば、試料を赤外線カメラで撮影するだけで簡単に温度の測定ができるというメリットがあります。ただし、空気やガスなどのように赤外線の放射エネルギーが小さな試料については測定ができません。
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