HACCPとはまず何かという事ですが、これは食品の衛生管理における流れを可視化し、より大きな規模で管理していく事を指します。
すでに多くの国で義務化され、衛生管理における国際基準として認識されつつあります。日本においても導入している企業はありますが、割合として少なくこの度日本においても導入が義務化される事となりました。すでに国会で2018年に改正食品衛生法案が可決しHACCPの義務化が決定しており、食品関連事業者は遅くとも2021年6月までにはHACCPの衛生管理制度を導入しなければならない事になっています。
HACCPが義務化された事によって、何をしなければならなくなったのかと言えば、決められた7原則12手順のガイドラインに従って食品の流れを管理しなければならなくなりました。この手順に従う事によって、食品の衛生管理がしっかり行われていると判断されるのです。
守らない事による罰則は明確には規定されていませんが、こういった国の制定したガイドラインを遵守しないという事は、企業としての安全管理体制を問われ、ひいてはイメージダウンにもつながりかねません。さらには営業許可の申請や更新などでもこういった面をチェックされる可能性が出てくるので、義務化された以上はしっかりと決められたルールを守る事が求められるのです。導入する企業にとってもHACCPによって安全管理の保証がもらえるという事はメリットとなるでしょう。