日本語で危害分析重要管理点と直訳されるHACCPは、食品を安全に製造する為に考えられた衛生管理手法の一つで、アメリカではじまり今では世界中に広まっています。
HACCPには7つの原則と12の手順があり、チームを作ることから始まります。自分達が作っている製品はどのような材料を使い、工程を経て作られどのような消費者に向けて製造されるのかといった事を記載し図面におこしていきます。製造工程で起こりうる問題は何かといった事を洗い出し、工程ごとにチェックしていくので問題が明確になるので未然に防ぐ事もできます。日本でもHACCPは義務化される前から導入している企業も多く、導入して食品を安全に製造できる以上にメリットを感じている企業も少なくありません。
管理手法が徹底された事により製造された食品を破棄する事が減り、消費者のもとから回収しなければならない手間と経費の削減が少なくなりました。回収により社会的な信用を損なう危険性も減ることで従業員の士気が下がる事も防げるようです。企業によっては導入したことで製造ラインの従業員だけでなく会社全体の従業員の安全に対する意識に変化が出ているという所もあり、自分達が安心で安全に食品を製造しているという気持ちの変化も大きいようです。HACCPは食品を購入する消費者に対してだけでなく、食品を製造する企業の従業員にとってもメリットが大きい食品を安全に製造する管理手法の一つです。